この度、行政書士として新たな一歩を踏み出すことができました。
今回の投稿では、開業の背景、動機、そしてこれからこの事務所で行う事業の概要についてお話ししたいと思います。
行政書士の資格を取得してから3年が経ってしまいました。
この3年間で、生活様式や世界情勢は目まぐるしく変化しました。開業するか悩みましたが、友人や家族の支えがあったからこそ、開業することができたと感じています。
「行政」の中ではマジョリティではない自分の背景
家族と書きましたが、私は実家とはあまり親しくありません。少し独特な環境でしたが、そういう家もあるよね、という家で育ちました。もっとすごい家もあるでしょうし、特に悲観もしていませんが、自分という人間を構成してきた土台であるとは思っています。
良い子でいることがスタンダードで、笑顔を絶やさないイエスマンで、会社では身を粉にして人の役に立ち、死ぬときはお金になる方法で。この感覚が正だと思っていた私の人生に大きな変化をもたらしたのは、パートナーとの出会いです。彼女の存在は私に新しい視野を開かせ、人生の意味と価値を再考するきっかけとなりました。
私の家族は、同性のパートナーです。
私は感謝の気持ちを言葉で表すことが下手なので、行動で表した気になって自己満足してしまいます。
ただ、彼女との出会いがなければ、この事務所を開業することもなかったということ。
おかげで今が人生で一番楽しいということを、まずはここに書き留めておこうと思います。
自分の大切なものを守る術を知るプロになりたい
彼女との出会いは、上記の人生観だけでなく、弊所の主要業務が「遺言作成」と「契約書の法務確認」になったことにも大きく影響しています。
まず、遺言作成について。
私たちの関係性は同性パートナーというものですが、そこで一つの懸念が生まれました。もし自分に何かあった場合にパートナーをどうやって守るのか?というものです。
私は実家に、パートナーのことを一切話していません。私の実家の人間がパートナーに接触することはなるべく防ぎたいと思っていますし、二人の財産は二人だけのものにしたいと考えていますが、同性パートナーが相続の問題で親族と揉めることは少なくありませんから、不安があります。
でも結婚とは違う形で、法的にパートナーを守る術がちゃんとあります。
同じような悩みを抱えた人の支えになれればと思い、主要業務として情報を発信していくことを決めました。
次に、契約書の法務確認について。
パートナーと出会ったのは、創作活動を通じてでした。創作活動は今でも私たちの大切な時間であり、同じ活動をしている人々を応援したいという気持ちも強いです。
日本が世界に誇るクリエイティブな作品と、それを生み出すクリエイターの皆さまを守るために、私の専門知識が少しでも役に立つことを願っています。
もちろん、会社設立や補助金申請など、行政書士の業務は多岐にわたりますので、もし身近な方が困っていれば、そうした業務にも携わる所存です。弊所を開業することで、私自身の人生だけでなく、多くの人々の人生にも影響を与えられるように出来たらと思っています。
身近な大切な人たちのライフスタイルがより良くなるようサポートしたい、そんな行政書士事務所ユアウィルです。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。