同人作品やショートショートを集めた作品集・アンソロジーを作成する際に利用できる誓約書のひな型テキストをコピーしていただけます。
本ひな型はペンネームでの署名ができる形式になっています。
もちろんペンネームでの署名には、本名と異なり、法的な効果はありません。
しかし作品を制作するにあたり、相互に未成年でないことを確認したという事実を残すことができます。
主催者・参加者・関係者が安心して作品作りを行える環境を整える、一つの手段として使用していただければと思います。

たとえば作品の内容にR指定(年齢制限)の要素を含む場合や、将来に向かって作品を収益化する予定がある場合に、主催者及び参加者の全員が相互に「未成年が参加していない」ことを確認するときにご利用ください。
また、作品における著作権の取り扱いにおいて、下記の注意を促す内容になっています。

  • 他者の作品を無断で複製、模倣、トレースする行為
  • インターネット等からの無断転載や流用
  • 生成AIその他のツールを用いた著作権侵害にあたる行為
  • 権利者のガイドラインに違反する二次創作 ※ひな形2(一次創作)の場合
  • その他、第三者の著作権・人格権その他の権利を侵害する行為 ※ひな形2(一次創作)の場合
ペンネーム署名可能、著作権侵害も網羅|作品集やアンソロジーの制作に役立つ誓約書ひな型
ペンネーム署名可能、著作権侵害も網羅|作品集やアンソロジーの制作に役立つ誓約書ひな型

★使用するにあたって

・改変OKです。ご自身の作品に合った内容に書き換えてください。
・二次配布は禁止します。
・使用時はこのページを宣伝していただけると嬉しいです!(強制ではありません。)

★使い方

①下の文章を読む
②コピペして、WordやPDFを使った書面にするか、WEB上の質問フォームなどにテキストを貼り付ける
③関係者が署名する
④署名されたものを保管しておく(頒布後もデータを残しておくことをお勧めします)

ひな型1:年齢制限付き作品向け誓約書ひな型

ひな型2:全年齢向け作品向け誓約書ひな形(一次創作向けもこちら)

その他、著作権についてのご相談もお気軽にお問い合わせください

2025/09/04 追記

想像以上に多くの方にご覧いただき、拡散までしていただきありがとうございます!引用でさまざまなコメントやご質問をいただきましたので、自分の整理のためにもQA表を作成しました。
(他の方のコメントに対して的確に解説してくださっている方もお見かけしました。ありがとうございます!)

このひな型を利用される際は、必要に応じて以下のQAもご確認ください。

FAQ

Q
誓約書を書けば二次創作が合法になるのですか?
A

いいえ。誓約書は一次著作物の権利処理を行うものではありません。二次創作そのものは著作権者のガイドラインや許諾に従う必要があります。誓約書は法的に二次創作を保証するものではありません。

Q
この誓約書にはどんな意味があるのですか?
A

誓約書は、アンソロジーや作品集の主催・参加者・補佐者の間で「年齢要件を満たしていること」「虚偽申告をしないこと」「不正利用をしないこと」などのルールを確認し、責任の所在を明らかにするためのものです。

Q
法的な強制力はありますか?
A

ペンネーム署名などの場合、法的拘束力が弱いため、損害賠償などの法的手段に直結するわけではありません。しかし「誠実に対応していた証」「正しく行動していた記録」として残す意味があります。主催にとっても「リスク回避に努めていた証拠」になります。

Q
主催者に責任は残りませんか?
A

誓約書によって一次著作権者からの責任を免れることはできません。ただし、未成年参加や虚偽申告、盗用作品の提出など、内部トラブルについては「提出者本人が責任を負う」ことを明確にできます。

Q
参加者にとってのメリットは何ですか?
A

「自分はルールを守って正しく参加している」という安心感を持てる点です。また、後からトラブルがあった際に「誠実に対応していた」ことを示す根拠にもなります。

Q
あとから「実は未成年だった」と分かったら、この誓約書は無効になりますか?
A

原則として、未成年者が結んだ契約は「未成年者取消権」により取り消すことができます(民法5条)。
しかし、本誓約書では「18歳以上であること(または保護者の同意を得ていること)」を確認したうえで署名してもらいます。
もし未成年であるにもかかわらず成年と偽るなど詐術を用いた場合、未成年であることを理由にした取消権は行使できません(民法21条)。
したがって、虚偽申告による参加は、後から「未成年だったから無効」とすることはできず、本人の責任が残ります。